薄口醤油の代用に3つの調味料！使い方のポイントを紹介

食・料理

人気のレシピサイトなどで、「薄口醤油」を使ったレシピは数多く見られる。そんなとき薄口醤油を切らしてしまっている、もしくは自宅に常備していないという場面もあるだろう。そこで今回は、薄口醤油と濃口醤油の違いや、薄口醤油がないときに、濃口醤油やめんつゆ、白だしで代用する方法を紹介する。薄口醤油が必要で、わざわざ買いに行かなければいけないという折にぜひ役立ててほしい。

1. 薄口醤油の代用に濃口醤油を使う
2. 薄口醤油の代用にめんつゆを使う
3. 薄口醤油の代用に白だしを使う

1. 薄口醤油の代用に濃口醤油を使う

薄口醤油がなくても、濃口醤油はあるという家庭は多いだろう。ここでは、醤油の種類による違いや、薄口醤油を濃口醤油で代用する方法をお伝えする。

醤油の種類による違い

まず、醤油にはさまざまな種類があるのを知っているだろうか。「濃口醤油」「薄口醤油」「溜まり醤油」「再仕込み醤油」「白醤油」と大きく5種類に分類され、それぞれ色の濃さや塩分濃度が異なる。

その中でも濃口醤油は、国内シェアのおよそ8割を占めている最も一般的な醤油だ。蒸した大豆、炒った小麦、食塩水が原料となっている。濃口醤油は、薄口醤油に比べ熟成や発酵の時間が長く、豊かな香りと濃い色が特徴だ。煮物だけでなく、焼き物にかけて使われるなど使用方法が多岐に渡る。

一方薄口醤油は、素材の持ち味を活かすために、色や香りを抑えて作られた醤油だ。関西で生まれ、国内のシェアは1割ほどを占めている。「薄口」という言葉の響きや色が薄い見た目のイメージとは異なり、濃口醤油より薄口醤油の塩分濃度は高め。原料は濃口醤油と同じだが、作られるときに塩分を濃口醤油より1割ほど多く加えられる。そうすることで、醤油の発酵や熟成がゆるやかになり、淡い色で穏やか仕上がるのだ。食材の色や風味を活かした炊き合わせやお吸い物などの料理に適している。

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使い方のポイント

醤油の1つである濃口醤油を代用品として使うことは、ほかの調味料を代用する場合と比べて味わいの差が少なくなるというメリットがある。作り方は、濃い口醤油に塩を足して味を調整するだけ。薄口大さじ1杯を代用する場合は、濃口大さじ1/2杯＋食塩1.5g（小さじ1/4）が必要になる。薄口小さじ1杯を代用する場合は、濃口小さじ1/2杯＋食塩0.5gが必要だ。ただし、一般的な濃口醤油で塩を足して味を調整しても色味は濃いままとなってしまう。料理が茶色くなって見栄えが思ったものと違ってしまったり、醤油の香りが強すぎてしまったりすることがあるので注意が必要だ。使用する量や水を足して調整してほしい。

2. 薄口醤油の代用にめんつゆを使う

薄口醤油の代わりとしてめんつゆも代用できる調味料の1つだ。

使い方のポイント

めんつゆは、醤油やみりん、砂糖、出汁が混ぜられて作られている。薄口醤油よりも色が濃く、風味も強い。そのため、醤油単体を使った場合と比べると、めんつゆを代用品として使った料理は甘辛くしっかりとした味わいに仕上がる。味を見ながら少しずつ加えるのが失敗を防ぐポイントだ。また、めんつゆは商品によって「ストレート」や「2倍希釈」、「3倍希釈」など濃縮の度合いが異なるので、薄口醤油の代用品とする際は注意しよう。

3. 薄口醤油の代用に白だしを使う

白だしを、薄口醤油の代用品として使うこともおすすめだ。

使い方のポイント

一般の白だしはベースに薄口醤油が用いられているので、薄口醤油の代用として使っても料理の色が濃くなってしまう心配はない。ただし、白だしも、醤油に出汁や砂糖、塩、みりんなどを加えて作られた調味料だ。そのため、醤油以外の調味料を使わない料理の場合、白だしを代用することで甘い仕上がりになってしまう。なるべくレシピに近い味にしたい方は注意してほしい。炊き合わせや炊き込みごはんなど材料の中に砂糖、出汁、みりんが含まれている料理に使用すると失敗が少ないだろう。

結論

薄口醤油がない場合は、自宅にある濃口醤油や白だし、めんつゆを代用して料理をすることも可能だ。ただし代用する場合は、調味料によって塩や砂糖などの配合が異なり、色味の濃淡も違う。料理の仕上がりに影響するので調整が必要だ。紹介したポイントに注意すれば、馴じみのある調味料で代用できるので、日頃の料理に役立ててほしい。

（参考文献）

（※1）（※2）出典：農林水産省https://www.maff.go.jp/
（※3）出典：レファレンス協同データベース「うす口醤油と濃口醤油，塩分が多いのはどっち？」 https://crd.ndl.go.jp/reference/modules/d3ndlcrdentry/index.php?page=ref_view&id=1000185615